2012年6月24日日曜日

おっとり講座 6/23

iPadのVoiceOver機能を使って、障害者の支援に役立てようという、おっとり講座が6月23日(土)14:00~15:00に開催されました。

今回のお題も「日本語入力」。

しかし、色々なアプローチにチャレンジする我が講座では、今回は異なるアプリを使いました。
”OffTalk(オフトーク)”。 「おとうふ」に似ていますが、全然違います。(^^;)

このアプリは会議などで人が集まったときに文字情報を共有するためのチャットシステムです。
OffTalkを起動したBlueTooth端末があれば、みんな参加してひとつのセッションとなり、全員の端末に一人のメッセージが届く仕組みです。


このアプリのすごいところは、音声認識エンジンを積んでいて、音声で文をつくり、全員に発信することができることです。そしてこの音声エンジンは文脈から日本語を決定するという斬新な変換方式のために、結構長い文章を喋ったほうがうまくいくという、ありがたいものなのです。
ボタンは画面の隅の方にあるので、視覚障害の方でも比較的探しやすいものでした。

今回は視覚障害の方を含めて5人でiPadを広げて全員でお名前、住所、気になるニュース、天気のことなどを音声入力を使いながらチャットしました。

単語だけではうまく変換できない、たとえば「伊佐治町」ではダメでも、「浜松市西区伊左地町」とやれば、うまくいったりして、非常に盛り上がりました

誰も話し相手が居なくても音声入力→過去ログ保存できると、素晴らしいんですが、などという話が出ておりました。

さて次に、VoiceOverのキーボードの読み上げについて、考えてみました。
50音キーボードの読み上げが「あ、い、う」のように単音で聞き分けづらいのです。
もし「あさひ、いろり、うさぎ」のようによんでくれたら、、、ということで、お試しのWebアプリを作成し
文字入力していただき、感想を伺いました。
要するに「あ」を「あさひ」、「や」を「やらまいか」、というように間違えないように読み上げるというキーボードです。
きっちり使おうとすると不具合満載のお試し品ですが、読み上げだけについては結構馴染めそうといううれしいお言葉もいただきました。

次回も文字入力にフォーカスして色々な可能性を発見していきたいと思いました!


2012年6月22日金曜日

6月のサポーターサロンが開催されました


サポーターサロンの様子
こんにちは、

6月16日に開催されたサポーターサロンの内容をご紹介します。今回は、お菓子の他にデザートもあって、テーブルの上が華やか、いつも以上に和やかに始まりました。


最初のテーマは、フリック入力。


フリックファンの画面スマートフォンで文字を入力する方法のひとつで、指を弾くようにして日本語を入力できます。慣れると従来の携帯よりも素早く片手で入力ができます。(あくまでも「慣れると」ですが…)

その練習をするアプリ、フリックファン(FlickFan!)をiPadを使ってみんなで体験をしました。単語だけを入力する練習と、短文を入力する練習、一日一回だけできる実力テストの3種類の練習方法があり、テスト成績がグラフで表示されるので、継続する励みになりそうです。
フリックファンの画面

入力の早さによって、級や称号が与えられ、私は6級/カメ並みでした…。早い方は、うさぎやカンガルーといった成績だったようです。ゲーム感覚で学べるのはいいですね。




みなさん、しばらく下を向いて黙々と入力の練習をしていました。



文字入力のサポートについて


後半は、初めてキーボードをさわる方に、どんなことから教えて、どこに注意するかの意見を出し合いました。

  • カナ入力にするかローマ字入力にするかを選択してもらう
  • ホームポジション(ローマ字入力の場合)を教える
  • 小文字(拗音、促音) YかHか?、XやLを使う方法を教える
  • 訂正方法(BS/DEL,Ctrl+Z)を知ってもらう。
  • まずは50音を入力してもらう
  • カーソルの位置を理解してもらう

正解があるわけではなく、使う方によって異なるので、疑問や悩みを皆さんで共有しました。

  • ローマ字入力は効率的に打つ方法だと思うが、カナ入力したい人も多い…
  • 漢字変換のタイミングが人によって違う…
  • ホームポジションを教えるタイミングはいつが良いのか?
  • いきなり文節変換を教えても、逆に時間がかかってしまうのでは?
  • IME 予測変換を活用すれば、前回入力した言葉が表示されるので便利、でも、かえってやりにくいシーンもある…
  • Google予測変換が、使いやすくなってきた。








その後、絵文字を入れたいと言う要望も多いことから、
絵文字と顔文字\(^o^)/の違い。
環境によって絵文字は表示されないことの説明を受けました。


サポーターサロン
6月16日(土)
14:00~15:40 出席:8名

2012年6月9日土曜日

おっとり講座 6/9 音声入力再び

本日は、iPadの音声合成VoiceOverを使って視覚障害の方でも操作できるように考える、「おっとり講座」の日でした。
5名の方が参加して、合成音声を聞きながら音声入力をするという、ちょっと「騒々しい」講座になりました(^^;)
本日の音声認識には前回と同じ「Google翻訳」を使いました。このアプリ、起動するとVoiceOverの声がイヤホンを装着していてもスピーカーから出てしまうという、、、マイ・イヤフォンが役に立たない仕様になっております。しかし認識率がいいのと、ボタンの位置が比較的わかりやすいという理由で今回は採用しました。
前回は認識した文字をメモに貼り付けるという編集作業で疲労困憊したので、今回はこのアプリが持っている「履歴」機能をそのままメモがわりに使用することにしました。

今回のポイントとなるジェスチャーは2つ。

  1. 左右フリック(コントロールを一項目ずつ進める/戻す)
  2. Wタップ長押し(確定、または右スライドして削除ボタンを表示)


このジェスチャーを使って、画面上を探しまわることなく項目を選択したり、確定することができます。

今日は結構ざわついた環境の中でしたが、マイクに口を近づけて話すことでかなり良い認識を得られました。また、間違えた文章の履歴を表示して消す、という作業も繰り返してみました。

これによって、自分に必要な履歴のみを残すことができ、予定表のようなメモに使用することが可能になると考えられます。

今回も結構疲れましたが、もうしばらく音声入力に挑戦して色々なシーンで使えるようになりたいと思いました。

次回は6月23日です。(16日はサポーターサロンです!)
お楽しみに。では~。

2012年6月7日木曜日

6月 サポーターサロン

6月のサポーターサロン開催のお知らせです。

そろそろ梅雨入りでしょうか?
毎日はっきりしない天気が続いていますね。

気持ちは爽やかにみなさんで意見を出し合いましょう。
爽やかなお飲み物を用意してお待ちしています(^O^)


  • 日時: 2012年6月16日(土)14:00~15:30

  • 場所: 西部パレット 交流ロビー

  • テーマ(みんなで考えよう!): 文字入力を教える手順

初めて文字入力するときの操作手順の教え方を一緒に考えよう

  • アプリ紹介: フリック入力 フリックファン
フリック入力の練習ができるアプリです。フリック入力に慣れると
入力が速くなりますね。



2012年6月5日火曜日

おっとり講座5/26-6/2

おっとり講座最近の2回は、「文字入力」にフォーカスしました。

IT機器を使う上で何と言っても必要なのは「文字入力」。

ここに苦痛を感じるようでは、なかなか利用しようという気にもならないでしょう。

5/26の回ではスクリーンカーテン機能を使って(画面を真黒にした状態で)日付と時刻、1行の用件を記入してみました。

画面いっぱいのキーボードでは探すのが大変だろうということで、キーボード分割・フリック入力にトライしました。


しかし、結果は「くたびれた~!

真黒な画面に親指のWタップ長押し「ポロリ♪」といった複雑な操作と音声確認の組み合わせで入力をしてゆくことのむずかしさをまざまざと感じた1時間でした。 スペース一個入力するのに四苦八苦。

これではとても日記を書く気にはなれない。。


6月2日は別のアプローチを考えました。「音声入力」です。

Google翻訳は高性能の音声認識機能があります。それで、日本語→日本語」翻訳に設定し、認識結果(実は翻訳結果)をコピーしてメモに貼り付けるという、、、、

この日は全盲の当事者の方も参加してくれて使い心地の感想を聞きながらできたので、とても参考になりました。

まぁ、結果は「くたびれた~!」でしたけど、ちょっと手ごたえを感じられた講座になりました。(^^)